バニラエア保険が登場 傷害保険と遅延・欠航の補償のセット
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2014年7月23日
格安航空会社(LCC)のバニラエア(JW)は2014年7月23日より損害保険ジャパンと提携し、同社の航空便の遅延や欠航、運休などで保険金が支払われる航空機遅延補償と旅行傷害保険がセットになった「バニラエア保険」の販売を開始しました。
販売対象は、日本に居住している日本語の理解できる旅行者で、出発地が日本発の同社便の搭乗者で、往復の設定もあります。年齢は生後9日以上75歳未満となっています。
保険の加入は、航空券の新規予約と同時に行いバニラエアのウェブサイトで受け付けています。決済は、クレジットカードとコンビニ決済が可能です。航空券購入後の追加は現在できませんが、今後検討していきます。
「バニラエア保険」は、国内線利用時の国内旅行傷害保険に航空機遅延補償特約を追加した「バニラエア国内旅行傷害保険」と、国際線利用時の海外旅行総合保険に航空機遅延補償特約を追加した「バニラエア海外旅行保険」の2種類です。
保険料は国内線で、片道700円、往復は970円から1,700円で期間は、1日から最長30日間です。国際線は、片道1,430円、往復は1,530円から17,200円で期間は、1日から最長60日となっています。往復の保険料の価格は期間によって計算されます。長期の海外旅行の場合は、保険料が高くなるので帰国時のフライトの保険加入の判断が難しいところです。(海外出発便の片道加入は不可)
航空機遅延補償特約の内容は、大雪や台風などの天候の悪化や整備に時間がかかるなど、会社都合に伴う4時間を超える遅延や欠航、運休が発生し、利用者が交通費や宿泊費を負担した場合、1回あたり8,000円の保険金が支払われます。また、手荷物の到着が6時間以上遅れた場合2,400円、紛失した場合4,000円の補償があります。
LCCの弱点は、折り返し便との時間が少ないので、航空機の機体にトラブルなどが発生すると確実に遅延や欠航になってしまうことです。当日のこういったトラブルに対応するために、今回の保険は安心を買うという意味で利用者にとっては期待される商品であることは間違いありません。